日常を写真でつづります。リンクフリーですが、写真の無断転用は禁止致します。


by whosanf
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50才の鍛錬登山

集合場所では、張り切り顔の先生が生徒に向かって、本日の登山は鍛錬を目的に〜と力をこめて話している。
酒は抜けたはずだ、そう自分に言い聞かせ一歩ふみだす。
なんとか足は動く、しかし相手は最強の宝満山、標高こそ830メートルと大した高さでは無いが、普通の石段なら3段分はあるであろう段差,その自然石で出来た石段が2.4キロの間、ほとんど直登に近い状態で延々とつづく。
健脚の者が昔から鍛錬としてこの山で足腰を鍛えていたと言うが、トホホでよヨタヨタのこの体、
最初のころは高校生や他の登山者の視線を気にしてカラ元気でなんとか歩を進めていたが、もうだめだ〜と限界を感じた場所がまだ五合目。
心臓はバクバクんうなりだしもう足も上がらない、(だれかおぶってくれ〜ヘリコプタ
でもいいぞ〜)翌日の新聞の端っこにに自分記事が載るのか〜、
なんてことが頭の片隅をよぎる。
写真を撮るフリりをして、立ったまましばらく呼吸をととのえる。
あえぐようにトボトボと、たちどまってはゼイゼイと。
そんな状況の中、さっきから僕の足取りと前後しながらよたよたと歩いている若い男に気づく。む〜奴もどんな事情かは知らないが、見たところ僕と同じような境遇だろう。
そう勝手に決めつけ、こころの中で相手に向かってでつぶやいてみた。(ガンバレ)
意識もモウロウとしてきたころに山頂の神社の鈴の音が、登山開始から2時間が経っていた。・・タッ・・たすかったと思うと同時に宝満山へのリベンジと禁酒を誓う。
50才の鍛錬登山_a0096313_19265321.jpg

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by whosanf | 2007-04-30 19:49 | 低山歩き | Comments(0)