山は荒れている。
2014年 10月 29日
市房神社の周辺に杉の巨木が点在していると聞き,
それを見るために、市房山に向かった。
登山口から三合目まで車で行けた。
30分程歩くと苔むした石段が現れ、大きな杉の木が
目の前に現れた。

樹齢800年を経て、幹まわりが6メートルを超える大木が立ち並ぶ姿は
圧巻だ。
けれど、1000年近く生きてきた木は、人間のさまざまな行いを
愚か者と見下している事だろう。

けれど、周辺を見渡すと鹿よけネットが張り巡らされている。
「これでは、森からすべての動物を排除しているのとおなじじゃないか」!。
「森林セラピー」と、いうが、それは人間本意のもので、
動物と共存の姿勢はまるでみられないのが、とても残念だ。
屋久島と同様に、
むき出しの根は「踏みにじられるままにさらされている」。

動物を排除した森は自然界のバランスを失い滅びゆくだろう。
荒廃する森からは、力強い生命力は感じられなかった。

