ダムはいらない。
2014年 10月 29日
球磨川の上流、水上村に市房ダムがある。
ダム沿いの道を走っていると
上流に堆積した土石を取り除くため
狭い道を巨大なダンプカーが轟音をたてて行き交うので、
カーブを曲がるたびに冷や汗をかいた。
水は体の血液と同じだ、よどめば死に至る。
何千年も前から生息する魚に川を解放する。
自然を征服する過去と決別して、役立たずのダムを取り壊せ。
アメリカ全土につくられた7万5千基のダム。
それらの多くは、川を変貌させ、魚を絶滅させ、
それにもかかわらず期待される発電・灌漑・洪水防止のいずれにおいても
低い価値しか提供していない。
むしろダムの維持には高い経済的コストもかかっている。
そんな負の面ばかりのダムを「撤去」する選択が、アメリカでは現実になってきた。
だが「ダム撤去」が当たり前に語られるようになるまでには、
「クレイジー」と言われながも川の自由を求め続けてきた人びとの挑戦があった。
彼らのエネルギーにより「爆破」が起こるドキュメンタリー。
映画「ダムネーション」より。