「田園回帰」
2014年 10月 25日
多良木をを過ぎると山間部に入り、坂道のカーブを
曲がるたびに山肌の深さを増していった。
重なり合う山肌の一面が、植林された杉やヒノキで覆われている。
最近読んだ新聞記事の見出しに「目が止まった。」
「田園回帰」進む若年化とあった。
震災…価値観多様化に、
首都圏から地方への移住者が増えており、これまでとは
違い、若い世代が「田園回帰」を志向しているのだ。
東京で9月下旬に開催された「第10回ふるさと回帰フェア」
は一万人を超す人出でにぎわったと言う。
45都道府県から254団体が出展し、「わがまちの住みよさ」をPR。
会場で目立ったのは、若い家族だった。
大手メーカーに勤める男性(32)は福岡県久留米市のブースを
訪ねた。妻と就学前の娘二人の4人暮らし。
「子育て支援、学校や医療の環境を参考に選びたい」。
原発事故の影響と震災の不安から西日本への移住を決心したという。
大分県などの説明を聞いた都内の会社員男性(38)は「自然の
中で」子供を育てたい」。と、移住の動機はさまざまで、
九州の自治体の前では順番待ちをする人もいたそうだ。
主催したNPO法人「ふるさと回帰支援センター」の事務局長は
私が13年程前に、熊本の小国町で一度取材している。
彼は、東京から大学卒業後小国に移住し
おぐにネットワークビューローを立ち上げた頃の事だった。
小国での経験を生かし、地域支援で活躍している
事をとても嬉しく思った。