消え行く森。
2010年 12月 24日
久しぶりに井野山へ犬を連れて登りました。
この山は私の住む糟屋郡の宇美町にあり、標高が236メートルと
低い山ですが、360度のパノラマの風景の中に福岡市内を一望する事が出来る
私のお気に入りの山です。
ふと、見下ろした景色の中、山肌の樹々を伐採した跡が目に留まり、
下りて確認に行きました。


場所は福岡空港のすぐ近く、博多の森の一角にある(立花寺)という新興住宅地の裏山
です。

伐採された斜面に近づいてて見ると切り倒された木は、ほとんどが雑木です。
福岡市近郊からまた一つ、雑木林が消えました。

さらに上へ登るとあちらこちらに、切り倒された楠の木切り株が点在しています。

切り株が数本集まっている斜面の頂上付近に近づくと、赤土で出来た遺跡があり
石棺が2基露出していました。


周りの状況から、この場所は古墳の様です。
すぐ近くに板付遺跡があり、縄文時代の竪穴式住居が復元されています。
石棺の調査は既に済んでいる様ですが、雑木林を切り開き、何を作ろうとしているのでしょうか?






本当に無残ですねえ・・・・
森林の大切さがわからない人々にとっては、雑木が邪魔者でしかないのですねえ。
酸素が無限にあるものと思っているのでしょう。
食べ物よりも水よりも大事な酸素を作ってくれている森は、決して請求書をまわしてこないから、みんな油断している。
そのうち、酸素ボンベを買わなければ生きていけなくなります。必ずそうなりますね。
貴重な写真撮影、ご苦労様です!
まさに油断大敵ですね。
これほど豊かな自然環境を持ちながら、破壊を繰り返す愚かさに気がついてほしいものです。