身近で起こる、環境破壊。
2010年 10月 05日
きれいな山脈があります。
向かって左から若杉山、砥石山、三郡山、宝満山と続き山脈の向こうには
私の故郷、筑豊があります。
わずかに残る田んぼではもうすぐ稲が実りの時期を迎えますが、年々耕作放棄地が
増え続け、宅地や商業施設に姿を変えています。
福岡市内から、今私の住む糟屋郡宇美町を抜け筑豊に向かう県道
は、途中しょうけ越えという峠を越えます。
峠の頂にたどり着くすぐ手前の道路脇に、今年の1月大きな砂防ダムが
できたのが気になっていましたが、2週間ほど前に砂防ダム周辺の杉や
ヒノキが切り倒されているのが目に入り現場に行きました。
そこは以前確認していましたが、およそ20メートル間隔で
同規模の砂防ダムが3基あり、新しいもの以外はすでに
土砂が堆積しつくしています。
砂防ダムは、渓谷の流れを寸断し景観をも破壊しています。
丁度、重機での作業を終えた人が現場に居たので話を聞く事ができました。
その人は日田から通い、林業に長年従事する70を超えたくらいの年齢の
男性でした。
1ヘクタール程の面積を2週間程で皆閥したそうで、大きさのそろっていない
材木は商品価値は無いそうです。
伐採地には再び、杉、ヒノキが植林されるそうで、やるせないきもちで
一杯になりました。