酔眼的日常を写真日記でつづります。リンクフリーです。写真の無断転用は禁止致します。


by whosanf

土砂災害地 山口県防府 福岡県篠栗町その後

去る8月3日,平野虎丸さんと土石流災害地検証に出掛けた山口県防府市
を3週間を経た昨日、再び訪ねてみました。

災害地は、防府市の市街地から3キロ程離れた巨岩の露出する急峻な山に囲まれ、
中心部に佐波川と言うきれいな河が流れ、災害さえ無ければ日本のどこにでもあるような
のどかな田園地であることをあらためて実感しました。

田んぼの向こうにある山が西目山です。
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右田ヶ岳の麓で、幸いな事に災害を免れた田んぼには、稲穂が実をつけて刈り入れもまじかです。
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右田地区。
普段、ゆるやかに清流がながれるこの川で、
1時間に70ミリを記録した雨は土石流濁流となって、
流域の人家を巻き込み、4人の犠牲者が出ています。
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急峻な斜面で木々をなぎ倒し、荒れ狂うように流れ下った土石流は、山肌をえぐり、深い傷跡を残しています。
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うだるような炎天下の中、災害復旧の工事がすすめられています。
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佐波川のゆるやかな流れの向こうに見える山の麓に、
ライフケア高砂があります。
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その川を少し下った場所からは真尾、奈木地区で災害をもたらした山の斜面に、深く削りとられた山肌が見えます。
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1人の犠牲者が出た奈木地区です。
民家の周りに、一メートル程たい積した土石は、
どぶ川の様なにおいがあたり一面に立ちこめ、
足を踏み入れるとズブズブと埋もれる程、ぬかるんでいます。
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土石流災害の流れの痕をさかのぼると、
雑木が大きな根っこでふんばり、流れに最後まで抵抗した様子があちらこちらで見られました。
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両側を激しい土石流がながれた真ん中に、
雑木が災害からひと月経った今でも緑の葉を付けて、耐えるようにして立っています。
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真砂土でおおわれた山肌は、巨石まじりの激しい土石流で固い岩盤が露出するほどに深くえぐられています。
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7人の犠牲者を出したライフケア高砂の災害地上流では、
他の災害現場に比べ急ピッチで復旧工事が進められていました。
大きな砂防ダムを造るようです。
崩落の本当の原因はちゃんと追求されたのでしょうか?
残念な事です。
巨額な税金をつぎ込んで、無用で、無能な砂防ダムを造るのです。
まったく目先の事しか考えていません。
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前回の検証で見つけた雑木(樫の木)は、緑色の葉を付けて同じ場所に建つていました。
足下の土を削り取られ根っこをさらしていますが、
私には災害の原因と、これからの災害防止への教えを訴えかけているように感じられ、
この姿を確認するために、再度この地を訪れたました。
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この樫の木にも重機の魔の手が延びようとしています、災害の、本当の原因が解る人間がいれば、
この木は残されるはずですが。
しばらくしたら、また、確認に行きます。
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2人の犠牲者が出た、福岡県篠栗町の土石流災害の現場です。
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災害地のすぐ上流には篠栗四国霊場八十八カ所の一の滝寺が有ります。
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災害は神仏にも容赦なく降り掛かった様です。
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目の前の根っ子に、災害を呪うように、真っ黒な、からす蛇が居ました。
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一の滝寺の裏手にある滝は、
災害直後、ほとんどが土砂に埋まっていたそうですが、
なんとか滝だけが、もとの姿に戻っていました。
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災害地ではお寺の関係者数人が疲れきったような表情で片付け作業に追われていました。
そのなかのおじいさんに話しかけると、戦前までこのあたりのやまにはクヌギ林が沢山有り、戦時中に炭として軍に差し出すためほとんどの雑木が切り倒された事や、その後組合林として杉が植林され
おじいさんの、おじいさんが山の木は絶対に扱うなと言っていたそうで、
雑木林の根が張れば、山は崩れないと、そのおじいさんに教えられ知ってはいた。
と、その後、教えに背いて杉の植林をした事を悔やんでいました。
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Commented by 菊の助でござる at 2009-08-24 22:00 x
ふうさん!また行かれたのですね。その行動力に、ただただ、脱帽です!
こういう災害は、これから先、日本各地、どこでも起こる可能性があります。たくさんの方々に訴えていかねばなりませんね!貴重な写真を有り難うございます。
Commented at 2009-08-26 09:52 x
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Commented by whosanf at 2009-08-27 15:13
ひだまりくん
こちらこそ、おいしいカレーやケーキをありがとうございました。
たまごは次の日の朝たまごかけごはんでいただきましたが、本当においしかったです。
丸太小屋たのしみですね。
次回の山小屋行き、決まったら連絡します。
型枠、できましたか?
Commented at 2009-09-07 21:35 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by whosanf at 2009-09-10 08:53
桜 光雪さま
コメントありがとうございます。
災害の現場は本当に悲惨です、異常気象でこれまでにない大雨がこれからも降る可能性は大きいですが、杉の植林により土石流災害指定区域の被害が拡大する事は明らかです。
これから起こりうる災害に対しての解決策は、平野虎丸さんや、日本熊森協会が訴えている事を、一緒に訴え続ける事だと痛感しています。
by whosanf | 2009-08-23 20:38 | Comments(5)