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by whosanf

九州北部豪雨と奄美大島の水害の違いを比べてみた。

平成29年8月5日奄美大島名瀬朝戸。

産経ニュースより画像転用。

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台風5号が上陸した奄美大島(奄美市)では降りはじめからの降水量が2日で

589ミリに達し、九州北部豪雨で朝倉市の総雨量586ミリを超える。

朝倉市を超える災害が起きるのでは!」と危惧して居たが。

奄美大島全体で数カ所の土砂崩れを起こしただけに留まった。

この違いは奄美大島には自然の森が多いという事だ

グーグルアースや奄美大島の人工林の分布を調べてみて次のような事が判った。


(奄美大島人工林分布図)
「平成27年12月22日 に品森林技術協会調査報告。」

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赤丸で囲ったところに杉の木の人工林が有るが、広葉樹林の樹冠に覆われ、

被圧されながら生育しているため広葉樹が優占し杉の木の分布範囲はごくわずか

だと報告されている。





奄美大島全土の航空写真。



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名瀬市上空。



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大和村上空。
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宇検村上空。



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瀬戸内町上空。

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上空から見ると人が住む場所以外、島全体がびっしりと樹木に覆われている事が判る。

奄美大島は平成22年に奄美市で総雨量766.5ミリと今回を上回る豪雨

災害を経験しているが死者3人負傷者2人全壊家屋10棟半壊家屋443棟

となっており九州北部豪雨死者36人負傷者21全壊家屋173棟半壊家屋577棟

に比べると奄美大島の方が降水量が多いのに被害が少ないのが判る

その理由は自然林と人工林の比率にはっきりと現れている。









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by whosanf | 2017-08-07 11:24 | 災害 | Comments(0)