平成29年6月12日。
島根県の東部に位置する出雲市平田町。
東に宍道湖、東西を貫流する船川と水路に恵まれたこの地域は、
古くから商家の荷を運ぶ市場町として栄えた。
とくに、江戸末期から明治初期にかけて、「平田木綿」は、
大阪や京都で良質の木綿として高く評価され、
遠方との取引が行われるようになった。
その後、船川周辺は木綿の集散地として多くの船が往来し、賑やかな市場町として発展し、
街道には多くの商家が軒を連ね町の繁栄を支えた。
船川に隣接する新町、片原町、宮ノ町周辺は、綿花流通の道として使われたため、
「木綿街道」と呼ばれるようになった。