天然のお茶畑。

カラリと晴れ渡った青空のもと、熊森福岡支部の南里さんを含む仲間5人で福岡県
と大分県の県境にある東峰村を中心に、皮むき間伐のための候補地を探し、地元で
林業に関わる人のもとを訪ねた。

道中、訪問先の人物について南里さんからあれやこれやと説明を受けるがどの人も
ハンドルを握ったままで聞く話としては、頭が混乱する程内容が濃い。

東峰村から先は車一台がやっと通れる程の曲がりくねった道が続く。
民陶の里、小鹿田焼きの窯元のある集落を過ぎたあたりで、道路沿いに川の水を
せき止めたプールが視界に入った。
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水しぶきを上げてはしゃぐ子供達の歓声は、山の谷間にひびきわたり
懐かしい光景にしばらく見とれる。

プールから少し走り、「ここですよ」、と言う南里さんの声に車を降りると、
道路と平行して流れる渓流越しに杉山を切り倒した山の斜面が見えた。
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急な斜面に点々と見える低木の茂みが、それぞれに種類の異なる、お茶の樹だそうだ。

一般に目にするお茶畑とは様子が異なり、言われなければ全然気づく事もないだろう。
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来た道を引き返し、このお茶畑の発見者、吉田忠司さんを訪ねる。
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吉田さんは福岡で会社員として過ごしていたが、10年前に郷里のこの地、
日田市大肥本町に帰り、実家の裏山に有った杉林をこつこつと開墾し
お茶の樹をはじめ、桃、桜、百合の樹,………など数十種に及ぶ樹を植え、美しい
里山づくりを目指しているそうだ。

この辺りでは棚田の石垣に茶の種をまき、石垣の崩壊を防いだそうで、その副産物として
お茶を作っていたそうで、何事にも凝り性である吉田さんは、自分の足でお茶に関する
情報を全国から集め、美味しい釜炒り茶を無農薬で作っている。

話の合間に数種のお茶を吉田さん自ら手際よく入れ、飲ませていただいた、が、
これまでのお茶の常識がひっくり返るほど、どのお茶もおいしかった。

写真は、和(なごみ)と言う名のついた紅茶。
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広さ5ヘクタールの裏山の山頂からは大肥の町並みが見渡せる。
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吉田さんはこの場所を拠点に「MyTea茶’s倶楽部」を設立し、
茶摘みや釜炒り茶体験をはじめ、年間を通じて楽しいイベントを開催している。
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「美しい故郷を復元するのが夢です。」
そう話す吉田さんの目は、少年のように輝いている。

このような人との出会いが再び、自然保護への意欲をかき立ててくれる。感謝です!
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by whosanf | 2011-07-25 16:07 | 環境問題


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