酔眼的日常を写真日記でつづります。リンクフリーです。写真の無断転用は禁止致します。


by whosanf

日本熊森協会 森山会長講演会。

昨年7月大分で開かれた平野虎丸さんの講演会で平野さんの講演内容に感銘を受け,講演会の主催者を通じ(日本熊森協会)と言う自然保護団体の存在を知り、その後、会に入会しました。

日本熊森協会の会長である森山まり子氏の講演会が福岡市、西新でありました。
会場は福岡ドームのすぐ近くにあり、この日はドームでダイエーホークスの試合があるため道が非常に混み合っており、駐車場はどこも満車の状態です。
なんとか駐車場を探し、樋井川と言う川沿いにある会場へ歩いて向かう途中対岸ではドームへ向かう人々がゾロゾロと列をなしていました。

講演は日本熊森協会福岡支部の二度目の総会を記念して行われ、熊森協会福岡支部会長の南里さんの挨拶に引き続き森山会長の挨拶があり、南里さんには2度目で森山会長には初めてお目にかかりましたがお2人とも人の良さが表情からにじみ出ており、これまで設立から13年紆余曲折はあったものの会員数2万9千人をこれまでまとめあげて来た存在感がありました。
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先日高校の同窓会がありましてね〜
同級生が皆一様にあなたがこんな会の会長をしているとはね〜。
と言うんですよ、昔はほんとに恥ずかしがりやでしおらしくてね〜と言うその言葉はマイクが要らない程、よく通る澄んだ声でした。
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森山さんは数名の会員と昨年の8月に兵庫県の作用町で起きた土石流災害地の検証に今年の2月に出かけられたそうで、あのときの新聞や、マスコミの発表は災害の原因は蛇行した河川、と護岸工事の不手際によるものだと発表されていたが、実際に現場を見ると人工林からの土石流崩落が原因である事が明らかであったそうだが、その事を役場に行って説明するとその事を証明するレポートを求められたそうですが、環境省は雑木をを切り倒し杉やヒノキを植えすぎてしまった国策の失敗を未だに認めようとするどころか,その事を指摘すると難癖を突きつけてくる始末です。

その事がきっかけでその分野の研究者の協力を得て今後奥山復元にや保全に関する学会を設立する動きがあるそうです。
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これまで山間部に暮らす人々は先祖代々の決まり事を守り自然とうまく調和して暮らして来たわけでどの地域も奥山は聖域として人の手によって荒らされる事はなかったはずだが、戦後の経済優先による復興でそれまで引き継がれて来た英知や営みは今や完全に狂っていると言わざるを得ません。

今年の10月名古屋で開催される(COP10)生物多様性条約第10回締約会議。
なんだかとても小難しい名前のついた会議ですがその主旨は多様な生き物や生息環境を守り、その恵みを将来に渡って利用するために結ばれた条約で国際条約を結んだ国が集まる会議(締結会議)
とのことです。
本当に実行出来ればすばらしい会議です。
しかし内情は世界中に点在する希少生物をお金儲けに利用し、企業が利益をあげるため都合のいい仕組みがありありと見て取れます。

現在希少生物が存在している場所は日本でも世界でもいわゆる秘境とゆばれるような、人の手が入らない様な場所がほとんどです、国策により杉やヒノキの植林で奥山を破壊しその失策を鹿、イノシシ、熊を害獣扱いして責任を転嫁する様な環境省が存在している様な今の日本では、(COP10)を利用した新たなお金儲けの場を企業に提供するのが目的と言わざるを得ないお粗末な会議の様す。

このままでは利益優先により世界は希少生物はどころか目の前にある自然の森を破壊し続けている訳ですから、日本政府は生物多様性条約を開催する前に他に自国でやるべき事は山積している訳です。

森山会長の講演会の依頼も最近では行政からのものも増えて来ているそうですが、森山さんご自身多忙を極めているご様子。
会員一人一人が自分に出来る範囲で活動をつづけることの重要性を今回の講演を聴き改めて感じ入った次第です。
by whosanf | 2010-03-30 16:35 | 環境問題